
帰国次女が大学入試をする時は、何か有利な制度はないの?

国際バカロレア(IB)を使った入試制度は、帰国子女にすごく有利だよ
海外赴任者の皆さん、海外での生活を始める前に、子供たちの教育について考えることは大切です。特に、最終的に日本お大学進学を考える場合、世界的に認められた資格やプログラムを有するインターナショナルスクールを選ぶことが重要です。
今回の記事では、世界中で認められている「国際バカロレア(IB)プログラム」について紹介します。このプログラムは、海外のインターナショナルスクールで提供されており、大学進学において有利になります。
IBプログラムに興味がある方や、子供たちを海外で教育したいと考えている方は、ぜひこの記事をお読みください。
- 日本では78大学がIBプログラムを採用した入試制度を設けており、お子さんが有利な条件で受験できるかもしれません。
- 青山大学、国際基督教大学、上智大学、東京外語大学、立命館大学などもIB入試を導入しています(文部化科学省HPの大学リスト)。
国際バカロレア(IB)プログラムの概要
そもそも国際バカロレア(IB)プログラムとは何か?
国際バカロレアプログラム(International Baccalaureate Programme、IBプログラム)は、スイスのジュネーブに本部を置く非営利団体「国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization、IBO)」によって運営されている教育プログラムです。現在、世界約150か国・地域で採用されており、大学進学に有利な資格として知られています。
IBプログラムには、以下の3つのコースがありjます。
- アカデミック・コース(DP)→高校生向けコース
- マイプロジェクト(MYP)
- プライマリーイヤーズプログラム(PYP)

アカデミック・コースを履修し、所定の成績を収めると大学入学資格(IB資格)が得られます。
アカデミック・コース(DP)は高校生向けのコース(16歳~19歳)です。所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、大学入学資格(IB資格)が取得できます。具体的には、カリキュラム履修後に最終試験で45点中、24点以上取る必要があります。

24点以上でIB資格は取れますが、それ以上の点数を求めている大学もあります。
すべてのインターナショナルスクールがIBプログラムに対応している?

海外のインターナショナルスクールでも、IBに対応していない学校もあります。
インターナショナルスクールによっては、IB以外の教育プログラムを採用している学校もあります。ただし、IBは世界中で広く採用されているプログラムであり、多くのインターナショナルスクールで採用されています。
IBを導入しているインターナショナルスクールは、厳しい審査を受け、高い教育水準を維持しています。IBの認証を取得しているインターナショナルスクールは、そもそも質の高い教育を提供していると言えます。
IBプログラムと帰国子女の受験対策
IBプログラムは、海外で暮らしていた帰国子女にとっては、日本の高校と比べてよりグローバルな視野を持つことができる教育プログラムです。また、日本国内の大学ではIB資格の保持者に対して、優遇措置や別の入試制度を設けていることがあります。
グローバル人材を育成するIBプログラムの特徴
。海外のインターナショナルスクールでIBプログラムを履修すると、以下のメリットがあります。
- 全ての科目が英語で行われるため、英語がペラペラになります。
- グループワークやプレゼンテーションなど、チームワークやコミュニケーション能力を磨くための課題が多くあります。自己表現能力や説得力、相手への配慮など、コミュニケーション能力が鍛えられます。
- 必修科目として、Theory of Knowledge(知識の理論)、Extended Essay(課題論文)、Creativity, Activity & Service(創造性・活動・奉仕)の3科目があります。日本の学校にはあまり見られない科目で、「何?」と思いますが、これらによって国際的なグローバル人材として教育されていきます。
日本人生徒が直面するIBプログラムの困難
日本人の生徒が海外のインターナショナルスクールでIBプログラムを履修すると、以下の困難にぶち当たります。
- 英語で授業が行われるため、日本人生徒にとっては大変です。特に、科学や数学などの専門的な分野では、英語力がないと授業内容を理解するのが難しいです。
- 文化や習慣の違いから学習環境やクラスメイトとのコミュニケーションなどでストレスを感じることがあります。異文化への理解という良い面もありますが。。。
- 学費は、日本の私立学校よりも高額となる場合がほとんどで、経済的な負担は小さくありません。
IBプログラムを活用した入試を導入している大学
2024年3月現在で、全国で78の大学がIBプログラムを活用した入試制度(IB入試)を導入しています(文部科学省のIB教育推進コンソーシアム事務局調べ)。78大学のリストは文部科学省のこちらのリンクから入手できます。
青山大学、国際基督教大学、上智大学、東京外語大学、立命館大学など、皆さんの聞いたところある、一流大学も多く導入しています。
まとめ
IBプログラムは、グローバルな視野を持ち、高い知的好奇心、創造性、問題解決能力を備えた子供たちを育成するための最先端の教育プログラムです。
IB資格を取得することで、日本の大学入学試験において優位に立つことができます。また、IBプログラムを採用しているインターナショナルスクールでは、世界中から集まる多様な文化背景を持つ生徒たちと交流できます。
海外赴任者の方々は、IBプログラムを採用しているインターナショナルスクールにお子さんを入学させ、グローバルな教育とともに、大学入試が有利になったら一石二鳥ですよ。
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