海外赴任者が一時帰国中に免税で買い物をする方法

海外の仕事

日本人でも海外赴任者等は、日本に一時帰国した際、外国人同様に消費税を「免税」で買い物ができることを知っていますか?海外赴任者であれば、絶対にこの制度を使わない手はありません。

この記事を読むメリット
・日本での買い物が免税となり、消費税の10%を払わなくてよくなります。
・手続き上のミスをなくすことで、着実に免税の恩恵を受けることができます

一時帰国者の免税は国の公式制度

以下は国税庁のホームページからダウンロードした一時帰国者向けの免税にかかわるリーフレットです。リーフレットにあるように、適正な手続きを行えば、免税で買い物ができます。

出典:国税庁ホームページ

条件や手続きは、この後書きますが、特に忘れてはいけないのが、日本に入国した際に「入国スタンプ」を押してもらうことです。今はイミグレーションに「自動化ゲート」や「顔認証ゲート」が設置されたため、そのまま通り過ぎてしまうと、入国スタンプを押してもらえません。ゲートを抜けたすぐ後に、空港職員がいるので、必ず入国スタンプを押してもらってください

免税を受ける基本条件

免税を受ける基本条件は、以下の3点です

①一時帰国して6か月未満であること、かつ「非居住者」であること

②購入金額が5千円以上であること

③パスポートに入国スタンプがあること

一時帰国して6か月未満であること、かつ「非居住者」であること

消費税の免税対象者は、日本を訪れる外国人だけでなく、海外に居住している「非居住者」の日本人も対象となります。わかりやすく言えば、日本人であっても、2年以上滞在している・2年以上滞在する計画の方は、「非居住者」に該当し免税を受けることができます。

出典:観光庁ホームページ

ただ、2023年4月1日から消費税免税制度が改正されます(https://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/reiwa4kaisei.html)。日本国籍を持つ「非居住者」は、以下の要件が加わります。そのため、一時帰国前に在留証明書を入手しておく必要が生じます。

・国内以外の地域に引き続き二年以上住所又は居所を有することを在留証明又は戸籍の附票の写しにより確認がされた者※

※在留証明、戸籍の附票の写しは、免税購入対象者が最後に入国した日から起算して6月前の日以後に作成されたものにて確認する必要があります。

免税の対象となる商品

免税の対象となる商品は、通常生活の用に供される物品(一般物品、消耗品)とされています。事業又は販売用として購入する商品は、免税の対象外となります。また免税対象は商品であるため、レストランでの食事などは免税とはなりません。

商品条件
一般物品(家電、カバン、洋服、宝飾品など)5千円以上
消耗品(食品、医薬品、飲料、化粧品など)5千円以上、50万円以下
指定された方法で包装されていること
金額は、一人の非居住者が同じ店舗で1日に購入した合計額

免税の対象店舗・免税での買い物

免税店というと特殊なお店しかないように思うかもしれませんが、そんなことはありません。日本全国には免税店が5万店以上あります。例えば、百貨店、ショッピングモール、個別店舗でもユニクロ、ビックカメラ、ドラックストアなどなど、かなりのお店が免税に対応しています。免税店は免税専門店ではなく、通常皆さんが買い物をしているお店が、免税に対応しているのです。

免税で買い物をするには、パスポートが必要です。パスポートのコピーは不可なので、忘れずに持参してください。また、「非居住者」であることを証明する必要があるので、「海外在住を証明できるビザ」も必要ですが、通常、ビザはパスポートに貼ってあるので、パスポートを持参していれば大丈夫です。

買い物は、通常通り好きな商品を選らび、支払い時に「一時帰国の免税」である旨を店員さんに告げてください。あとは店員さんが手続きをしてくれます。免税の方法は、①消費税分が引かれた税抜き価格で商品を購入する、②まずは税込金額で支払いをして、別カウンターで消費税分を返してもらう方法です。支払い後のレシートは、念のためとっておきましょう。なお、商品を販売した免税店では、購入情報を入力し、その情報は国税庁に送付されます。

日本から滞在国への出国

免税で購入した商品は、確実に日本から海外に持ち出さなければなりません。海外に持ち出す手続きは、空港で行います。

免税品は、セキュリティーチェックとイミグレーションの間にある「税関カウンター」を通す必要があります。税関カウンターで免税であることを伝えると、国税庁に保存されているお店からの購入記録情報と照合されます(ただし、実際に照合されることは稀です)。そのため、免税品はチェックインカウンターで預けずに、手荷物で持参してください。ただし、お酒などの液体物は機内に持ち込めないため、預け荷物に入れることができるので、カウンターの職員にその旨を伝えてください。

海外赴任者等にとっては、一時帰国時の免税制度は大変お得な制度です。正しく理解して、活用をしてください。

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