スーツケースって、どうやって選んだらよいの?
大きさ、重量、構造、価格が重要な要素だね
本記事では、海外業務に20年以上従事している筆者が、海外旅行・出張に使うスーツケースの選び方を紹介していきます。おすすめのスーツケースは、以下の通りです。
スーツケースのブランドについては、こちらの記事(海外旅行用スーツケースブランド【20選】)で紹介しています。
大きさと重量
大きければ多くの荷物を入れられるので、大きいスーツケースが良いよね?
飛行機には重量制限があるので、必ずしもそうではないんだ
飛行機に乗るとき、スーツケースは預けることになりますが、預け荷物には重量と容積の制限があります。重要なのは「重量」の制限です。以下は、ANAとJALの預け荷物の条件です。
ANA:ビジネスクラス:32㎏、エコノミークラス23㎏ 3辺の合計が158㎝
JAL:ビジネスクラス:32㎏、エコノミークラス23㎏ 3辺の合計が203㎝
エコノミークラスでは、預け荷物の重量は23㎏までとなっています。なお、3辺の合計が158㎝を超えるスーツケースなんて見たことないので、容積は気にしないでいいです。
海外旅行だからといって、100Lを超える大型のスーツケースに荷物をめいっぱい詰めると、ほとんどの場合23㎏を超えてしまいます。重量オーバーのため、中身はスカスカなんて、もったいないです。また当然スーツケースが大きければ、スーツケース自体の重量も増えてしまいます。
スーツケース自体の重量は軽くして、その分、荷物をいれたいです
海外旅行には60L~80Lのスーツケースがおすすめです。この大きさであれば、1週間ぐらいの海外旅行に対応できます。大型にくらべてスーツケース自体の重量も軽くなるので、大型よりもむしろ荷物を多く詰めることができます。
スーツケースの大きさの目安として、「1泊あたり10L」と言うことをよく聞きます。しかし、50L以下では、かなり小さく、海外旅行としては融通が利かないです。
スーツケースの構造(ハード・ソフト・布製)
重量と防水を考えると、ソフトケースがおすすめです
スーツケースは、以下の写真にあるように構造的に3つに分類されます。ハードケースは金属の枠があり、頑丈な作りになっています。ソフトケースは、金属の枠がなく、ジッパーで開閉をします。
ハードケースの長所と短所は、以下の通り
ハードケースの長所 | ハードケースの短所 |
---|---|
◎衝撃に強く、中身を守る ◎ロックがしっかりしている ◎雨でも中身が濡れることはない | ×重量が重い ×強い衝撃でひびが入ることもある |
ソフトケースの長所と短所は、以下の通り
ソフトケースの長所 | ソフトケースの短所 |
---|---|
◎ハードケースよりは軽い ◎雨でも中身が濡れることはほどんどない。 | ×ペコペコしているので、割れ物を入れる時は要注意 |
布製ケースの長所と短所は、以下の通り
布製の長所 | 布製の短所 |
---|---|
◎もっとも軽い ◎値段が安い ◎外側にもポケットがあって便利 | ×雨がしみこむ ×衝撃に弱く割れ物はNG |
筆者は、小型の布製ケースを持っているのですが、雨が降るとまれにですが雨がしみこむことがありました。またスーツケースは、かなり雑に扱われるので、ある程度の強度が欲しいです。特に海外の空港で積み込み・積み下ろし作業を見ていると、本当に雑です。。。
価格
スーツケースの値段は、数万円から20万円を超える高級品まで幅が広いです。比較的よく見かけるブランドを、価格帯ごとに整理すると以下のようになります。
最高級クラス(20万円以上):RIMOWA(リモワ)、TUMI(トゥミ)など
高級クラス(5~10万円):PROTECA(プロテカ)、Samsonite(サムソナイト)など
コスパ重視(3万円以下):American Tourister(アメリカンツーリスター)、MAIMO(マイモ)など
もっとスーツケースのブランドについては知りたい方は、こちらの記事(海外旅行用スーツケースブランド【20選】)で紹介しているので、読んでください。
キャスター
キャスターは壊れやすいので、丈夫じゃないとね
空港やホテルでは、床が平らなので大きな差は感じませんが、路上などデコボコが多い路面を移動する際には、キャスターの差が大きく出ます。
また、スーツケースが壊れる原因の大半が「キャスター」です。キャスターは重量のあるスーツケースを支えながら、路面のデコボコなどの衝撃をじかに受けるため、壊れることが多いです。旅行の途中に、キャスターが壊れると、重いスーツケースを引きずることになり、最悪です。経験ありますが、本当に最悪です。
キャスターが丈夫なスーツケースを選ぶと良いです。また、壊れた場合にも、修理やパーツ交換のサービスがあるかも、スーツケース選びのポイントの一つです。
色やデザイン
色やデザインは「好み」は当然として、ここでお伝えしたいのは「見つけやすさ」です。
飛行機に預けたスーツケースは、到着した空港で受け取ります。その際、黒色のスーツケースは、みんな使っているので、自分のを見つけるのが大変です。間違って、取られそうになることもあります。
オレンジや黄色のスーツケースだと、目立つのですぐ見つかられて安心
TASロック
TASロックが標準になっているけど、念のため確認してね。
TASロックとは、アメリカ合衆国運輸保安庁から認証を受けた「鍵」のことです。
スーツケースはX線で中身を検査されますが、場合によってはスーツケースを開けて確認することがあります。TSAロックは、空港係員が専用の合鍵を持っており、開錠し荷物を検査することができます。TASロックでないと、スーツケースの鍵を壊されてしまいます。今は、ほとんどのスーツケースが、TASロックになっていますが、購入時には念のため確認してください。
最後に、スーツケースのブランドについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
コメント