筆者もそうですが、皆さんもLINEを使っていますよね。日本人は80%以上がLINEを使っているという記事を見たこともあります。しかし、海外ではLINEはマイナーなSNSです。日本以外にLINEを使っている国と言えば、タイ、台湾、インドネシアぐらいですかね。LINEの親会社がある韓国でも、LINEを使っている人は少ないです。
海外の仕事をしている筆者は、WhatAppをはじめ、いくつものSNSアプリをスマホに入れています。国によって、使われているSNSアプリが違うので仕方ないです。本記事では各国の通話/メッセージ系SNSの事情を紹介します。
この記事でわかること
・国によって、使われているSNSが違うこと
・とは言え、基本的な機能は、LINEとほとんど同じであること
世界中どこでも「WhatsAPP(ワッツアップ)」
通話/メッセージ系のSNSと言えば、世界的に最も使われているのが「WhatApp」です。これはどこの国に行っても、使われています。WhatAppのホームページによれば、世界180地域で20億人が使っているようです。筆者も当然使っています。
WhatAppはアメリカ発のアプリで、旧Facebookのメタ・プラットフォームズが運営しています。そりゃ世界中に普及するわけですね。機能は非常にシンプルで、余計な機能がないのが良いところです。
ベトナムなら「Zaro(ザロ)」
ベトナムでは、「Zalo」が圧倒的な普及率です。筆者がベトナムに赴任していた時も、ほとんどのローカルスタッフがZaloを使っていました。その一方で、ベトナム以外では、Zaloをほとんど見かえることはありません。Zaloの月間利用者は約5,000万人と言われており、この大半がベトナム人だと思います。機能的には、LINEとほとんど一緒で、通話、メッセージ、グループチャットなどができます。
ベトナム赴任時の日本人の友人の中には、ローカルスタッフとの連絡用に、Zaloをインストールしている人もいました。Zaloは通話やメッセージ以外にも、ショッピング、交通機関の予約、ホテル予約などのサービスも提供していますが、日本人がこれらを使うことは稀でしょう。
カンボジアやロシアなら「Telegram(テレグラム)」
次に紹介するのが、近年、闇バイトで活用されているなど、日本では悪いイメージのある「Telegram」です。カンボジアやロシアでは、圧倒的に「Telegram」が普及しています。
Telegramは、高度な暗号化機能でセキュリティ機能が非常に高いと聞いています。元々、ロシアで開発され、政府を批判するような情報を拡散させても、身元が分からないようにするため、高度な暗号化機能が備わっているそうです。ただ皮肉に、高度な暗号化機能のため警察も身元が分からないため、犯罪等に利用されるケースが多いです。
筆者はカンボジアでも仕事をしているので、Telegramを使っています。LINEにない便利な機能として、音声データを送ることができます。メッセージを書かずに、音声を録音して、メッセージのように送ることができます。長文のメッセージ打つのが面倒なので、音声で送れる機能は大変便利です。
韓国なら「カカオトーク」
韓国で絶大な人気を誇るのが「カカオトーク」です。日本人にとってのLINEと同じで、韓国では圧倒的に「カカオトーク」が使われています。筆者はカカオトークを使ったことがないので、余り説得力がないですが、機能的にはLINEとほぼ同じと聞いています。
LINEとの違いと言えば、投票機能がついていて、グループの意見を聞きたい時などに便利と聞いています。複数回答、匿名回答が選択できます。
中国なら「WeChat(ウィーチャット)」
WeChatは、中国初のアプリで、中国版GAFAMの一角を占めるテンセントが運営しています。中国を中心として、世界11億人が使っていると言われています。とは言え、大半が中国人もしくは国外にいる中華系の方たちだと思います。
最近は中国での仕事をしていないので、WeChatは入れていません。中国で仕事をする場合は必須アプリでしょうが、それ以外の国ではほとんど使っている人を見かけません。アメリカではTiktokとともに、WeChatも情報漏えいのリスクがあるということで、使用が禁止されていますしね。
まとめ
グローバル化し、かつネットが普及した現代では、無料で通話やメッセージの送信ができるSNSアプリが、ビジネスや生活のあらゆる面で必須となりました。とは言え、国によって普及しているSNSアプリは異なります。複数のアプリを使うのは面倒ですが、そういう時代だと思って、積極的に使っていきましょう。
コメント